適切なオートバイのショックアブソーバーオイルシールの選択と正しい取り付けは、ショックアブソーバーの性能、寿命、オイル漏れ防止に不可欠です。以下に、いくつかの重要なガイドラインを示します。

1. オートバイのショックアブソーバー用オイルシールの選び方

ショックアブソーバーモデルとの適合: 

基本原則：最も正確で信頼できる方法は、オートバイメーカーが指定した純正オイルシールまたは純正部品番号を使用することです。これにより、サイズ、材質、設計が特定のショックアブソーバーモデルに正確に適合します。

代替ソリューション：純正部品が入手できない場合は、必ずお使いのオートバイのブランド、モデル、年式、および特定のショックアブソーバー（フロントフォークまたはリアショックアブソーバー）用に特別に設計された高品質のアフターマーケットオイルシールを選択してください。 

製品の説明をよく確認するか、サプライヤーにご相談ください。

2. 正確な寸法: 
オイルシールには、正確に合わせる必要のある3つの主要な寸法があります。内径（ショックアブソーバー/ピストンロッドの内管との連携）、外径（ショックアブソーバー/オイルシリンダーの外筒との連携）、および厚さ/高さです。
同じ型式であっても、ブランドやバッチによってショックアブソーバーの寸法にわずかな違いがある場合があります。古いオイルシールまたはショックアブソーバーの取り付け溝をノギスで測定することは、信頼できる方法です（古い部品が破損している場合は、注意して測定する必要があります）。

3. 材質は非常に重要です

主流の選択肢: 
フッ素ゴム：オートバイのショックアブソーバーオイルシールのゴールドスタンダードです。優れた耐熱性、耐油性（合成ショックアブソーバーオイルを含む）、耐薬品性、耐摩耗性を備えています。長寿命で安定した性能。強く推奨します。
ニトリルゴム：比較的低コストで、鉱物油に対する耐性があり、許容できる耐摩耗性があります。ただし、耐熱性（通常100℃以下）、合成油に対する耐性、耐候性はフッ素ゴムほど優れていません。予算が非常に限られており、ショックアブソーバーに鉱物油を使用することが確認されている場合は検討できますが、その性能と寿命は通常、フッ素ゴムほど優れていません。

避けるべきもの：天然ゴムやクロロプレンゴムなどの材料は、ショックアブソーバーの高温、高圧、オイル充填環境での性能が不十分です。

4. 構造設計:

メインシールリップ：オイル漏れを防ぐ役割を果たします。高品質のオイルシールのメインリップは、適度で均一な接触圧で精密に設計されています。

セカンドリップ/防塵リップ: 
メインリップの外側に位置し、外部環境に面しています。その主な機能は、ほこり、土、水、その他の汚染物質がメインシールリップ領域に入るのを防ぐことであり、メインシールリップを保護するための重要なバリアです。取り付け中は、方向が絶対に正しい必要があります！ 

スプリング：金属製のヘリカルスプリングがメインシールリップの根元に埋め込まれており、リップの摩耗を補償し、長期的なシール効果を確保するために、継続的なラジアル圧力を提供します。スプリングの状態が良好で、錆がないか確認してください。

金属スケルトン：構造的な強度と剛性を提供し、オイルシールが取り付けおよび使用中に変形しないようにします。